感染症検査について考える〈その3〉

 感染症検査をどのように運用していくのかは、飼主・依頼者様により様々です。整理して考えてみましょう。なお、猫白血病ウイルス抗原検査(以下FeLV)、猫免疫不全ウイルス抗体検査(以下FIV)、陽性(+)、陰性(−)と表記します。


①先住猫なし、外猫を飼う。

 外猫に対して,

  a:検査しない

  b:検査して、FeLV(−)/FIV(−)

  c:検査して、FeLV(+)/FIV(−)

  d:検査して、FeLV(−)/FIV(+)

  d:検査して、FeLV(+)/FIV(+)

 と5パターンあります。経験的に 「a」 か「b」 が多いのではないでしょうか。

②先住猫あり、外猫を飼う。

 この場合は、それぞれの猫について5通りの結果があるので、理屈では5×5=25通りの結

 果が考えられます。しかし、これも①と同じで、「先住猫×外猫」が、「a×a」か

 「b×b」、すなわち、「どちらの猫も検査しない」という方法と「どちらの猫も検査して

 陰性」という結果が多そうです。しかし、当たり前ですが検査結果に関しては可能性が低

 いということなので、絶対ではありません。


 では当診療所のお勧めする「検査結果の運用方法」は何かと問われれば次のようになります。

①先住猫がいなくて外猫を飼うのであれば

 『室内飼いを2ヶ月以上続けたら検査を行う』この結果により今後の準備を考える。

②先住猫がいて新たに外猫を飼う

 A:先住猫が検査していないのであれば、検査を行うまで別々にし、双方の検査を行い、

   結果によりすぐに一緒にするか、しばらく分けて飼うかを考える。

B:先住猫が検査しているのであれば、外猫の検査を行い、結果によりすぐに一緒にする

   か、しばらく分けて飼うかを考える。


 猫を保護したいから、結果にかかわらず飼いたい、だから検査しないで飼うという考え方も否定はできません。また、先住猫が陰性なので、里親会での猫を飼いたいという方法もあります。VOC外猫診療所では、少しでも皆様のお役に立ちたいので、不明な点があれば是非ご相談下さい。







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