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執筆者の写真VOC外猫診療所

圧迫排尿

更新日:2022年4月3日

 避妊去勢手術のため来院する猫達は、飼猫外猫問わず、捕獲器やキャリーの中で排尿する子は少ないです。手術前に膀胱を触るとほとんどパンパンに膨れています。若い子はピンポン玉くらい、大きい子では卵のLサイズくらいになってます。特に雄猫の場合には詰まってしまい、腎臓に多大な影響を与え、時に命にかかわるようなことも起こりえます。そのため麻酔をかけてから術前に膀胱を圧迫して排尿させます。雌猫では膀胱が卵巣・子宮に近いので術野を確保する目的もあり、必ず術前に圧迫排尿をしっかり行います。体に負担をかけないよう(腎臓への逆流などさせないよう)、やさしく圧迫しなければなりません。雄猫では麻酔をかけた後でも排尿出来ない場合があるので、そのときは術後麻酔が効いているあいだに圧迫排尿します。飼い主様、依頼者様のお迎え時間も考慮して時間や順番を調整したりもします。麻酔から覚めて、リターンするまでの時間で、再度膀胱がパンパンになる可能性もあるので、必要最低限の時間で猫達がリラックスして排尿できる環境にする必要があります。手術日程の調整は必須です。 


★術後に排尿させた雄猫ちゃんです。陰嚢に尿がかからないよう注意します。黄色の尿がたっぷり出てます。

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