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ビリルビン尿

自宅で出来る猫の健康チェックは決して少なくありません。尿の状態もその一つです。診療所猫のミラのオシッコが『ビリルビン尿』でした。投薬の結果改善しましたのでご紹介いたします。


ビリルビン尿とは、赤血球中のヘモグロビンという物質が壊れた時に出来る色素、すなわち「ビリルビン」が尿中に出現したものです。ビリルビンは、肝臓で処理されて胆汁の中や便に含まれ、体外に排出されます。肝臓や胆のう・胆道に異常があると、ビリルビンが血液中や組織中に増え、これにより皮膚等が黄変する黄疸が生じます。猫では耳内側や口角等で観察出来ます。


ビリルビン尿が観察された場合は、スマホ等で写真を撮っておき、可能であれば尿を持参して動物病院に行きましょう。尿検査、血液検査、超音波検査等により、原因を特定します。投薬が中心になります。ビリルビン尿が認められたときは、様子を見るのではなく出きる限り速やかに診察をうけましょう。


ミラは以前同様の症状が出た時、知り合いの病院でエコー検査により診断、治療の過去がありました。そこで、まずは血液検査のみで治療を開始し改善しました。本来ならエコー診断が必要なので、ご相談があれば他院でのエコー診断をお願いすることになります。



▲オレンジジュース、あるいはカボチャの煮汁のような色が特徴です。


▲上から3番目がビリルビンです。尿検査紙は項目により判定時間に違いがありますので、参考程度にお示しします。


▲投薬治療により食欲が改善、尿も改善しました。


▲改善が認められた尿。上から3番目がビリルビンです。尿検査紙は項目により判定時間に違いがありますので、参考程度にお示しします。

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